ぼくたち、たくさん、あそんだね。
しまちゃんをおうちにいれたとき、おとぅちゃんは、ものすごくおこったね。
ねこはもうふやさないということと、ふにんしゅじゅつをしたら、おにわでおせわをするという、やくそくだったんだよね。おかぁちゃんは、「びょうきなので。びょうきなおったら、かぞくさがしますから」って、おねがいをした。
しまちゃんは、はっけつびょうだった。だから、おかぁちゃんは、おこられることはわかっていたけれど、このびょうきはほかにねこにもかんせんするから、そとにはなすことはできないと、おかぁちゃんは、きめたんだ。
しらないふりして、しまちゃんをそとにはなすことはできたけれど、そんなことはできないと、えらんだんだよね。
それはね、じぶんさえよければ、という、ねこをすてるひとと、かわらないことだとおもったんだって。
おとぅちゃんのいかりはすごくて、もうおそとのねこはみんなだめって。クラちゃんにごはんをやるのもだめ、ごまちゃんがきたらおいはらっていた。クラちゃんにごはんをあげる、せきにんとるって、おかぁちゃんは、きめていたから、おとぅちゃんがいないとき、ごはんをあげていたよ。
クラちゃんがおにわでまっていて、おとぅちゃんがおいはらったとき、このねこだけはやめてってとめたんだ。そのあと、おかぁちゃんは、クラちゃんをよびながら、おにわでひざをかかえて、ごめんねって、ないていたね。
ねぇ、しまちゃん。おとぅちゃんと、どんなおはなし、したの?
おとぅちゃんは、しまちゃんをみるどころか、おへやのまえもしらんふりしていたのに。しまちゃんとくらしているうちに、おとぅちゃんは、ごまちゃんやクラちゃんがにわにくると、おかぁちゃんに、「きてるぞ」って、おしえてくれるようになったんだよ。
それからね、しまちゃんがてんごくにいったつぎのひ、「あのちゃいろのねこは、かいねこじゃないのか?」って、おかぁちゃんにきいたんだ。ごまちゃんのことだよ。
それから、こういったんだ。
「さっしょぶんをなくしたい、そういうかつどうをしているんだろ?すてるやつがいちばんわるい。」ってね。そして、おかぁちゃんのおかおをみて、「こえをあげろよ。そんなやつ、さがしてこくはつしろ。」って。
おかぁちゃんは、びっくりした。そのおとぅちゃんのことばをきいて、おとぅちゃんにかくすことなく、どうどうとごまちゃんをほごしたんだよ。
しまちゃん、おとぅちゃんとおはなししていたんだね。
おかぁちゃんは、しまちゃんのおへやのどあのところに、よくなるすずをかけていた。どあがあいているとき、ぼくがおへやにはいること、わかるように。
あのすず、あさはやく、なっていたよね。いつからだったかな。おかぁちゃんは、どあをしめていたから、そんなにきにとめていなかったけど。おとぅちゃんだったんだね。おかぁちゃんよりいつもはやくおきる、おとぅちゃんだったんだね。

だから、しまちゃんがたびだったとき、おかぁちゃんがおとぅちゃんにしらせると、「そんなはずない。ちゃんと、いきてるじゃないか。」って、おとぅちゃんは、おおきなこえ、だしたんだね。
しまちゃん、おとぅちゃんとなかよくなっていたんだね。
おとぅちゃんが、おにわにおおきなあなをほってくれたんだよ。おかぁちゃんに、これでどうか?これでいいか?なんどもききながら。
おかぁちゃんは、しまちゃんをだっこして、おはなにいっぱいつつんで、つちにかえしたね。おかぁちゃんはちがでるくらいくちびるかみしめて、なきながら、つちをかぶせていたよ。
かなしいもあったけど、くやしかったんだ。これからじゃないかって。そとでずっといきていたしまちゃん、あまえんぼうのしまちゃん、なんで、ちいさなへやにかくりされて、あっというま、だなんて。なんで?って。
しまちゃん、ぼくは、おもうよ。
ねこをすてるって、すてても、どうにかいきていくっておもっているのかな?だれかがなんとかしてくれるっておもってるのかな?
ぼくたちだけじゃないよね。おかぁちゃんみたいなおもいを、ひとにさせているんだね。それって、じぶんのことしかかんがえていない、ってことだよね。
おかしいとおもわない?にんげんは、いのちをたいせつにしなさいっていうよね。でも、かえないからって、ほけんしょとかにつれていって、いぬやねこがさっしょぶんされるのは、しかたないの?こどもたちにも、それはしかたがないこと、って、おしえるのかな?
しまちゃん。
びょうきはつらかったけれど、びょうきだったから、おうちにこれたよね。おとぅちゃんとおはなししたかったの?
しまちゃんのおかげで、ごまちゃん、おうちにいるよ。くらちゃんも、ごはん、たべて、なにかあればてだすけできるようになったよ。すごいね。しまちゃんがいた100にちは、なんじゅうねんぶんのあるんだね。
かぞくにりかいされないって、とてもつらいことだよ。おかぁちゃんは、おとぅちゃんがおこること、いつもむねにつかえていたけれど、いまは、それがへったんだ。
でも、もうねこがふえないよう、おかぁちゃんがやりすぎないよう、おとぅちゃんはぶれーき、かけてるんだ。それはね、ひつようで、だいじなことだよね。おかぁちゃんがこれからもあるきつづけるために、ね。
しまちゃん。だいすきなしまちゃん。
ぼくは、ぼくたちは、しまちゃんに、あいたい。
あって、ありがとうをいいたい。
みぃちゃんの空をみている写真は、しまちゃんの49日に撮りました。
しまちゃんと暮らした100日。49日は、しまちゃんと暮らして150日目。
はじめてのお盆、おくりました。
福岡市には、外猫や火葬できない猫を、安価で火葬、供養してくれる業者があります。
たくさんの猫を飼っている方、お世話している方は、
そちらに依頼され、生きている猫や病気の猫にその分、お金をかける方もおられます。
おなじ福岡県でも私のまちは、ごみといっしょに焼却します。そういうところは多いでしょう。
しまちゃんが白血病でもう発症はじめているとしったとき、それは、いやだぜったいに。
人間も猫も、いのちのさいごはだいじだと思っています。
せめて庭にくる、庭猫たちは、そのさいごぐらい守りたい。
ながい記事、読んでいただいてありがとうございます。
記録として、またしまちゃんがおこしてくれた奇跡を知ってほしくて、
書き残しました。

2014年8月に書いた記事です。2014年2月に保護した、しまちゃんは、白血病により100日後の6月9日、天に召されました。
星なったしまちゃんhttps://ameblo.jp/hanasaku-neko/entry-11876299454.html
現在、この町において、外猫などの亡骸は、別に火葬されていると聞きました。