花ボランティア/太宰府・民間コミュニティ施設

民間コミュニティ施設。写真一枚目は2016年。花壇三ヶ所。いずれも、こんな感じ。

一般家庭の庭と違って規模が大きく、花を一生懸命植えてあるけれど、どうしてよいか、少しずつがんばろうと施設に集まる方々は考えてあった。

春は、たくさんの花を咲かせたい。というご希望。とにかくみなさんお忙しいので、手がかからず、花をたのしめるように長期計画で目指す。

2016年秋、木の配置を変え、支柱を立てて全面、土をいれ、土壌整備をする。埋め立てたままの土壌がきわめてやせていたので、花を植える前に、土づくり。まず木々をきれいに管理し、地面をきれいにしておけば、花はなくても、十分に美しい。宿根草を植えはじめる。

南向き、夏の炎天下にたえられず、暑さに強い苗を選んでも消えていく花も多い中、順化していく花たちがのちに大株として残ることになる。

2017の秋、天地返しの土壌整備。植物が根を張りやすく、育つ土壌をつくる。このとき、いわゆるイングリッシュガーデンに使用する花苗や、こぼれたねで増えるオルレア・ホワイトレースなどを植える。2018の春、花たちを咲かせる。 

2018秋、天地返し。保湿性を高めるにも、腐葉土を混ぜ、土壌を耕し、しっかりつくる。

写真は2019年初夏。パンジービオラが終わった頃、前の年に咲いた2株のオルレアのこぼれ種がいのちをつなぎ、花壇を白く埋め尽くす。木々も緑が茂り、たちあがり、涼しげになってきた箇所もある。来年は、もっと真っ白になるといいな。

2018秋、天地返し土1トン、先方がご用意。苗代、約150~200株、約15000~20000円。材料費のみ、いただいています。

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【天地返し】

天地起こし、とも言います。土を耕す農作業の用語。特に、秋起こしが、その後の生育を決めます。単に土を耕すだけではなく、微生物による有機物の分解促進や集積した養分の混和などの効果を持ち、作物の生育環境を最適に整えるための大切な作業です。この期間の作業が春からの植物、作物の生育を大きく左右します。

下層にあった土は上層に上がり空気にさらされることで、好気性微生物が活性化し、有機物の分解が促進され、植物が吸収することのできる無機態窒素が生成されます。これを乾土効果といいます。土を反転させることで有機物は下層へすき込まれ、分解が促進されます。また、下層にあった土は上層に上がり、空気にさらされることで、微生物が活性化し、有機物の分解が促進されます。

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